あるオンラインサロンでモンハンの大剣を3Dプリンターで作った話【大剣プロジェクト】【モノづくり部】

コスプレイヤーさんとえなこさんと田村淳さんが一緒に大剣を持って、撮影したい!オンラインサロン大人の小学校のモノづくり部が仕上げました。 モノづくり
コスプレイヤーさんとえなこさんと田村淳さんが一緒に大剣を持って、撮影したい!オンラインサロン大人の小学校のモノづくり部が仕上げました。
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2022年1月大剣プロジェクト発足

えなこさんとコスプレ撮影会!自作“モンハン大剣“のガチさに衝撃…!!
  1. 2022年1月ある計画が持ち上がった
    1. 買ってきたもの
  2. 希望デザインが決まる
    1. ひとまず、龍の爪部分の試作を行ってみた。
  3. 3Dプリンターを使おう!と判断
  4. ひとまずは小さい剣「ミニ剣」を作ってみる
  5. ミニ剣を持っていろんなイベントへ2022.4.10
  6. 3Dプリンターを買ってきて組み立てる2022.3.27
    1. まずはプリンターパーツの開梱
    2. 3Dプリンターの組み立て
    3. トラブル発生!
    4. プリンターの改良
    5. PEIシートが到着2022.4.11
    6. テーブルの高さ調整が難しい
  7. 3Dプリンターでモンハンの大剣を作る
    1. 大剣の3Dプリント準備
    2. 龍部分の鼻をテストプリント2022.4.13
    3. プリントの様子2022.4.15
    4. プリントの様子2022.4.16
    5. プリントの様子2022.4.17
    6. 喜びの翌日
    7. 反対側の龍の鼻部分もプリント2022.4.19
    8. 龍の鼻プリント待ち時間にバリ取り作業 2020.4.20
    9. 接着前の仮合わせを行ってみると?
    10. 一番大きいパーツをプリント開始2022.4.25
    11. 旅行中に完成した爪部のプリント2022.4.26
    12. 大きいパーツのプリント途中2022.5.1
  8. 地震が発生2022.5.2
    1. プリント再開2022.5.6
    2. 2022.5.7
    3. 壊れたプリント部と仮接続してみた
    4. 壊れたプリント物を運動会にもっていった。
    5. ミニ剣の着色をしてもらった。
    6. 秘密基地での作業開始2022.5.9
    7. 2022.5.10
    8. 2022.5.11
    9. 2022.5.12
    10. 2022.5.13
    11. 2022.5.14
    12. 2022.5.15
    13. プリントした重さを量ってみる2022.5.16
    14. 2022.5.17
    15. 2022.5.20
    16. 2022.5.22
    17. 2022.5.24
    18. 2022.5.28
    19. 2022.5.31
    20. 2022.7.20
    21. 2022.8.24

2022年1月ある計画が持ち上がった

ある大物コスプレイヤーさんと一緒に大剣を持って、撮影したい!

思わず筆者は手を挙げた。「やります!」

この時、部活からプロジェクトへ昇格を遂げた時だった。予算を依頼者が出してくれるということに。

さっそく、準備に取り掛かった。

最初は加工できるかのテストを兼ねて材料や道具を買いそろえた。ダイソーやアマゾンなどで購入した。

買ってきたもの

  1. 特選黒刃のカッター
  2. 塗装のための万能ハケ
  3. 瞬間接着剤
  4. ボンドGPクリアー
  5. EVAスポンジシート

この時まだ、開発の最終段階までの道筋は出来ていなかった。

希望デザインが決まる

プロジェクトリーダーになった私は、プロジェクトメンバー一同、なんじゃこりゃ!と驚いた。

そのとき、決まったデザインはこちら↓

龍のモチーフがとても複雑で、造形の難易度が高そう。そう思わずはえなかった。

もっとシンプルで手作りできるレベルのイメージだったため、希望デザインの複雑さに唖然とした。

本当にこの作品を最後まで作ることができるのだろうか?そんな不安もよぎった。

ひとまず、龍の爪部分の試作を行ってみた。

アルミ保温シートにホットボンドをグルーガンで盛り付けて接着し、黒で塗装してみた。しかし、なにか納得できない。素材は柔らかく、中は空洞なので超軽量だが、もとのデザインには程遠く感じた。

これでは、未来が無い。。。そう思い、得意のあの手段の検討に入った。

ここで私は一つの決断をする。

3Dプリンターを使おう!と判断

自分が持っていた最大級のプリンターは1年ほど使っておらず、眠ったまんまだった。

このプリンターは組み立て式で、幅は70cmを超える。

つまり、組み立てると家のドア幅を超えられないぐらい大きい。最大プリントサイズ50×50×50cmと超巨大級なのだ。

これを活用しようと思っていた時、同じメーカーの販売サイトを閲覧していたら、新型の60×60×60cmの新型モデルを発見!

この時の衝動で、新しいモデルを購入する決断に至りました。ちょっとした投資^^

ひとまずは小さい剣「ミニ剣」を作ってみる

新型のプリンターを待つまでに、小型のものを従来製プリンターでプリントしてみることにした。

全長30cmほどの小さいミニ剣だ。

1回で完成品をプリントしようとすると、どうしても品質が維持できない。

そのためセンターで半分に割って、左右セットを作り、後で張り合わせる加工をしようと考えた。

デザイン中心部が左右対称(シンメトリー)の場合使える。

写真は左右を接着し、クリップで固定している図。

接着剤はアクリルのアクリサンデーなどを使う。約1分で樹脂が溶け出して、乾く際に強固に固まり固着する。樹脂溶解接続のため、簡単にはがれることが無い。

写真を見ると全長35cmぐらいになっています。

カッコイイミニ剣ができた!これを3つぐらい作り、メンバーの希望者に送付した。ちょっとみんなテンション上がっていましたね。

ミニ剣を持っていろんなイベントへ2022.4.10

この時も興奮していましたねぇ。

3Dプリンターを買ってきて組み立てる2022.3.27

注文から2週間ほどで届いた3Dプリンターは2つの箱に分かれて到着した。

梱包は割としっかりしており、無事に破損が無かった。

まずはプリンターパーツの開梱

フットプリントが大きいため、それなりの作業スペースが必要。

もともと荷物が多いので、スペースの確保にシクハク。

3Dプリンターの組み立て

かなり猫背ですね。まずは筐体の柱を組んでゆきます。組み立てラックのような手順です。

スライドするリニアレールと呼ばれる部分の組み立て

人がすっぽり収まるぐらい大きいプリンターであることがわかります。組み立てるとドアから出ないのです。

いろんなパーツを設置してゆきます。マニュアルは英語ですが、なんとなく組み立ててゆきます。

以前も組み立てた実績があるので、迷いはない!

組み立ては夜遅くにまでなりました。

何とか完成!しかし!!

トラブル発生!

プリンターの電源気落ちるという問題は発生。

理由をよく考えてゆき、新商品であることなども勘案した結果、電源が怪しいことにたどり着きました。メーカーにクレームを言って、電源代を返金してもらいました。そして自分で購入してきたパワーアップ電源に交換。

最初はヒートデッドの不良と疑っていました。しかし、理由は単純でした。

中国は220V日本は110Vつまり、日本では流れる電流が2倍必要になります。そのため、大型化されたヒートベッドの電力に足りず、システムがシャットダウンしていました。

今回、大型の電源に交換したことで、電力不足が安定しました。メーカーはそんな計算も予測できないのですかねぇ~。

プリンターの改良

新しい電源に交換したことで、動作しました。しかし、またここでいくつかの課題に直面しました。

プリントが定着しない。

今回、ガラスのベッドだったためか、プリント1層目が全く定着しない。よくもまぁこんな製品を世に出したもんだ!

前作のほうがしっかり定着していた。そのため、専用PEI板が売られていたので、購入し2週間程度で到着した。

標準のガラステーブルだと、定着力が弱くプリント失敗が続いていた。

PEIシートが到着2022.4.11

標準と比べると、表面がザラザラしており、金色の色目です。大きいので輸送も大変ですね。最初からこれを付けてオケヨ!って言いたくなるけど、買わせる前提なのかもしれないね。

左は粘着付きマグネットシート

設置した感じ。シートの下をマグネットに切り替える。あとは磁力でテーブルに吸い付く感じ。

テーブルの高さ調整が難しい

テーブルの水平を保つため、いくつかのねじでバランスをとるんだけど、これが標準仕様ではまず困難。アマゾンで改良スプリング(黄色いの)を買ってきて設置したら、完璧に機能した!

メーカーの詰めの甘さに驚かされる。

3Dプリンターでモンハンの大剣を作る

いよいよプリンターが仕上がってきたので、テストプリントを行ってみる。

大剣の3Dプリント準備

良い感じにプリントが定着し、順調だ。

今回は、超でかいプリントのため、フィラメントリールは通常の1kgに対して3kgにした。

そのため、通常のリール設置ができず、フォトスタジオで使うライトブームを代用して、3kgの即席フィラメントホルダを作った。逆側にはカウンターウエイトを設置してバランスをとっています。

変更した電源のための電源ホルダーを3Dプリントした。

龍部分の鼻をテストプリント2022.4.13

1層目が良く定着し、プリントされていきます。

プリントの様子2022.4.15

プリント開始から2日経過しましたが、まだ途中です。中にジグザクに中身が印刷されているのは、サポート材といい。建築現場でいうところの足場になります。

加工後に足場(サポート材)は撤去します。

プリントの様子2022.4.16

先日よりも高さが出てきて、形状がしっかりと見えてきました。

プリントの様子2022.4.17

約5日間で片側の龍の鼻部分が完成!

重量は823gでした。

喜びの翌日

なんとなく未来が見えてきた日だった。サロンメンバーにも共有したところ、コーフンしていましたね。

反対側の龍の鼻部分もプリント2022.4.19

1回目の成功から、即座に次のプリントに入り、順調に進みました。まだ、全体パーツの10%程度です。

龍の鼻プリント待ち時間にバリ取り作業 2020.4.20

まず、カニ身取りという作業を行います。サポート材を除去する作業です。この作業により、大剣が軽量化されます。

その後、細かいバリをカッターや鉄やすりで取り除いてゆきます。結構時間がかかる骨が折れる作業です。

接着前の仮合わせを行ってみると?

左右でズレがあります。これは、3Dプリンターのバックラッシとプリントの方向が異なるためのズレで、致し方ないのですが、このズレをパワープレイ(力技)とパテ埋めなどで修正してゆきます。

一番大きいパーツをプリント開始2022.4.25

このプリンターの最大の魅力である、600mmのプリントサイズを最大限生かして、人生最大級のプリントを開始しました。

沖縄の旅行から帰ってきて、プリント開始!

旅行中に完成した爪部のプリント2022.4.26

重量は845gもあります。そして裏面は閉じたプリントになっているため、カニ身取りが困難な状況でした。これを、裏側(見えない側)を超音波カッターでカット。内部のサポート材を除去しやすいように丸い穴を3つほど開けました。強度が落ちない程度です。

大きいパーツのプリント途中2022.5.1

このパーツは2週間以上かかるパーツで、スライサー(3Dプリント前の情報アウトプットソフト)上では14日と19時間11分とあります。

使用する樹脂量は2707g、距離にして907.61m(φ1.75)もの長さのフィラメントを使用します。つまり3kgのフィラメントが無くなる計算です。とんでもない距離ですね。0.9kmもの長さということです。家から駅まで行くぐらいの距離だろうか?

人生最高のサイズのプリントです。

スライサー

地震が発生2022.5.2

関西地方で地震が発生!これにより、3Dプリンターが共振して、エクストルーダーがズレたことで、プリントが破壊されてしまいました。ちょうど夜間で、オンラインサロンのZOOMミーティングをしている時でした。

途中で破断したなれの果て。よく見ると髭のようになっているのは、ミスプリントした部分。

約10日間分のプリントが水の泡となってしまいました。

プリント再開2022.5.6

再開してここまで来ました。本当に時間がかかります。

2022.5.7

プリントの様子。

壊れたプリント部と仮接続してみた

龍部分の大きさがなんとなくわかってきます。もう机のサイズにはまらなくなってきます。

壊れたプリント物を運動会にもっていった。

新幹線で持っていくにはちょっと大きすぎて大変でしたが・・・。

ミニ剣の着色をしてもらった。

プロジェクトメンバーに美大出身の人がいて、着色してもらったら、この出来栄え!

白い状態からしたら、すごい完成度に!これが大きくなるのかぁ~とイメージしだした。

これだけでも満足度が高いの。

遠近法で撮影してみたらこんな感じ!なんとなく完成のイメージがわいてきた。

印影があり、肉肉しさが伝わってきますね。