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熱中症の間違った知識とその現状・正しい知識で本当の熱中症対策を

熱中症の間違った知識

この仕事を始めてから、思うことは、熱中症に対しての十分な知識を日本人全体が持っていないことです。数多くの人が間違った風習、習慣を正しいと認識し、何も検証しないまま、信じ込んでしまっていることが見受けられます。これは熱中症のテーマに限らずですが、真眼(真実を見ることができる目)を持ってほしい。。。と思います。

間違った常識をうのみにせず、自分自身が納得のいく正しい目を持ち、行動することで生活は豊かになります。

目次

よくある熱中症対策の危険行為と間違い

一般的によくある間違いの一つが、脇だけ冷やせ!首筋だけ冷やすと良いらしいといった情報。みんなも両親や友達から一回は聞く話だと思ますが、日本人の特徴は、「信用ある人物」から発する言葉は、そのまま自分の知識にしてしまう傾向にあることです。これは文化だと思われます。

「脇だけ冷やせ!首筋だけ冷やすと良いらしい♪ 」の話。何が危険行為で、何が間違っているかわかりますか?

私自身、この仕事を始める前までは、疑うことも関心もありませんでした。熱中症対策の専門メーカーとして立ち上げて以来、学会や有識者との会合が増えたことで、認識を改められるきっかけを得られました。

病院の看護師が行う熱中症患者への応急処置

「脇だけ冷やせ!首筋だけ冷やすと良いらしい♪ 」 の看護師が行う処置はまさにそれでした。何にも間違ってはいません。

それでは、なぜ看護師が行うことは良くて、我々一般人が行うことがダメなんでしょうか?実はダメではないんです。

配達員

ええっ!どういうことなんですか?

筆者

実は、 脇だけ冷やす、首筋だけ冷やすっていうのは、熱中症の症状にかかった患者さんに対して行う応急処置なんだよ。

配達員

そうなんですか?じゃあ、熱中症対策としてやってはいけないんですか?

筆者

そうだね。暑いからと言って、局部だけ冷やすのは、かえって逆効果でかなり危険な行為なんだよ。
そういった部位を強力に冷やす熱中症対策グッズがあるけど、危険だからね。

配達員

なんで危険なんですか?病院でも推奨されているんでしょう?

筆者

病院で行うのは、あくまでも安全な温度エリアに患者さんを移送していることと、適切な処置ができる設備がそろっているからだよ。

熱中症の予防措置ではなく、あくまで熱中症患者の高まった心拍数やけいれんや過呼吸などの異常を一時的に抑える効果があるのさ。そうしないと、苦しいからね。

ただ、病院はよく空調が効いていて、体温が安全な領域まで落ち着くことができるから、応急処置が施せるのです。

配達員

ふむふむ。なるほど~。じゃあ、予防措置として仕事中なんかに行った場合はどうなるの?

筆者

逆効果の事が起きます。体温は上昇し、熱中症のリスクが高まります。

配達員

ええっ!!なんでなんで??

筆者

首筋や脇には、りんぱが通っていて、とても気温に敏感なんだよ。機械でいうところのセンサーにも等しい。

だから、そのセンサーをだましてしまうリスクがあるんだ。春ですよー。秋ですよーって!

配達員

夏なのに、春とか秋の気温ってことになってしまうということなんですね。

筆者

そうだね。そうすると人間は汗をかかなくなるので、気化熱効果が薄れて、体温を下げる行為ができなくなるんだよ。

配達員

気化熱ってなんですか?

筆者

気化熱は、液体(この場合は汗)が気体になって蒸発するとき、(人間は汗を乾燥させるときに、)体の熱を奪って蒸発することを言うんだよ。

中学生ぐらいで習うかな。
気化熱という現象で体温を下げようとする働きがあるんだ。

配達員

へえぇ~。人間ってすごいんだな~。っていうか、学校で勉強したはずなのに覚えていないや。

正しい知識!熱中症対策で局部のみを強力に冷やしてはならない。熱中症患者を安全な場所に運んでから、症状を和らげる行為として、局部を冷やしてあげます。

人間エアコンはできるだけ、末端の広い広範囲の面積から、体温を奪う仕組みを計算して設計されており、安全にクールダウンできるようになっています。

発汗を促進して、熱中症促進?!

最近ブームのファン式服(空調服)いわゆる着ることのできる扇風機ですが、ただ風を送っても体温を冷やすことにはなりません。前述した気化熱を使っているため、体をわずかに冷やすことができます。ただ。。。

配達員

空調服って冷えるの?

筆者

原理は先ほど説明した気化熱で冷えるのです。

配達員

じゃあ、猛暑日でも大変活躍できますね?

筆者

実は、暑すぎると効果を発揮できなんだよ。そのあたりメーカーさんのホームページでも記載されているしね。

配達員

そうなの?

筆者

猛暑日の事を35℃以上と定義されるんだけど、体温は36.5~37℃付近で、更に仕事中は発熱するので、もっと熱い感じでしょう。

体温に近い風を送っても体温を奪うことは理論上できないんだよ。

配達員

へぇ~。

筆者

更に湿度が高い日は、気化効果が薄れて、期待する気化熱効果が発揮できずに、不快感が増すんだよ。

配達員

ありゃま。

筆者

それがファン式服の特徴だね。安全面からも28℃までの熱中症対策にお勧めだよ。

配達員

えっ?28℃までってかなり涼しい温度ですよ?

筆者

気温と湿度の状況にもよるけど、さっきも言った気化熱の原理を思い出してごらん。

配達員

汗をかいて、それが蒸発するときに、涼しくするやつ~!

筆者

うんうん。それね。でもね。この原理を使用するには、汗をかかなければならないんだよ

配達員

そういうことになりますね。

筆者

肌を強制的に扇風機で乾燥させると、冷やすためにさらに汗をかき続けなければならないんだよ。

そうなると人間は常に毛穴が開いて、発汗をし続けなければなりません。

実は発汗行為自体が相当体力を奪う事になるんだ。

配達員

それじゃあ、本末転倒で逆効果じゃないですか!

筆者

そうだね。知らないうちに体力を奪われ続けていく。
熱中症の怖さは毎日の体力の低下の積み重ねなんだ。

だから、翌朝に回復しきれずにいるうちに、立ち眩みなどが起きやすくなるんだ。

配達員

それは怖いですね。

筆者

きちんと休息をとることはもちろん、食事や塩分をバランスよく取る必要があります。夏季は休憩を多めに、そして休憩回数を多くとることが重要なんだよ。

配達員

そうですよねー。でも仕事は休んでばかりいられませんよ?

筆者

現場の事情は様々だけど、納期を遅らせることが許されないことが多い日本ではつらいことだと思いますね。

配達員

お父さんの職場でも、毎年何人も救急車で運ばれるそうです。

筆者

由々しき問題ですね。看過できません。会社の信用にもつながりますから、対策を考えて頂きたいものですね。

一番コストがかからないのは、休憩を多くマメにとることです。

こう考えればわかりやすい。扇風機とエアコン

配達員

空調服と人間エアコンの違いを教えてください。

筆者

ファン式服(空調服)は、デスクワークでいうところの扇風機です。

人間エアコンは外気温に関係なく約15℃の冷水で確実に体温を奪えるので、エアコンといえるでしょう。

そう考えると教室にエアコンがなく、扇風機だけで授業を受けると大変でしょう?

配達員

はい。わかります。扇風機すら教室にはありません。

筆者

現場でも同じことが言えますよね。

配達員

先生とても分かりやすいです!

着るエアコン、人間エアコンは確実に人体から熱を奪い続けることができます。

デスクワークでエアコンは当たり前。エアコンがなかったら仕事になりませんよね?現場でも一緒なんです。

デスクワークも現場も同じ人間ですから。もうそんな時代になってきています。地球温暖化がさらに厳しい現場環境にします。

熱中症対策服人間エアコン
熱中症の間違った知識

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